ボーカル講座 アンザッツについて


著 山下ユウスケ
参考図書
フレデリック・フースラー「うたうこと」

アンザッツというのは「声をおく」という意味です。
フレデリック・フースラーという声楽教師が提唱しました。

声がその場所で響いているように感じることからそのように言われています。
「響きの位置」 の章でも説明しましたが、実際にその部分が振動したり、
共鳴しているわけではなく、結果として「そのように感じる」声帯のポジションだと理解しましょう。


アンザッツ ボーカル教室 練馬区 石神井公園 ウォークオンミュージックスクール
アンザッツ1

地声系
喉頭(喉仏)が上に上がり、声帯、声門が閉鎖する状態になる。

結果として声が上の歯先に当たるイメージ。
モンゴルのホーミーなど高い倍音でエッジのある声。
低音はほとんどない。
声門が閉鎖しているため、息漏れは全くない。

いわゆるエッジボイス。
息の圧力は少なめに。
この状態で強く声を出そうとすると悪い結果を招く。

アンザッツ2(閉鎖筋を働かせる基本的なやり方)
地声系
喉頭が下に下がり、低音が増す。

声を胸骨の最上部、もしくは鎖骨の間に当てるイメージ
やはり声帯、声門の閉鎖を強くする。

喉頭を引き下げる筋を働かせるトレーニングになる。

アンザッツ3a
喉頭が下がった状態で高い倍音も入っていく。
鼻の付け根や仮面舞踏会などのマスクの中へ歌うとよくいわれる。
「充実した声」。


アンザッツ3b
喉頭は引き上げ筋と引き下げ筋の両方が働き、中間的なポジション。
前述のアンザッツ 1とアンザッツ 5をつなぐ働き。
いわゆるミックスボイス

結果として声を上顎、軟口蓋の前部に当てるイメージ。
声門閉鎖が完全なものになるようだ。
3aとともに重要なアンザッツである。

裏声系
アンザッツ4
頭頂部、アデノイドに声を当てるイメージ。
喉頭、喉仏の前部が引き下げられ、後部の喉頭(喉仏の後ろ)が引き上げられる。
フースラーの日本語訳では「純粋な頭声」と書いている。
いわゆるファルセット。息が漏れるような声がする。

アンザッツ5
声を前頭部に当てるイメージ。
アンザッツ4とは反対に、喉頭が引きあげられ、喉仏が少し高くあげられる。
いわゆるヘッドボイスである。私のボイストレーナーは  「ピュアヘッド」と呼んでいた。

アンザッツ6
声をうなじに当てるイメージ
喉頭は下とさらに後方に引き下げられ、うしろにひっぱっている。
最高音域はこのアンザッツを使う。
アンザッツ3aと併用して練習する。





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