声楽講座 「ボーカル」と「声楽」の違い 著 高村清子


一般的な音楽スクールには「ボーカル」と「声楽」がありますが、どう違うのでしょう。
 
【ボーカルとは…】
主にクラシック以外のポップス等を歌う「歌手」のことです。
 
日本では主にロックやポップスなどのバンド、またはミュージカル等で歌を担当する人を指します。
 
スクールの「ボーカルコース」ではバンド、ミュージカルに限らず、カラオケをうまく歌えるようになりたい人や、音痴を直したい人等の為の≪歌うトレーニング≫をします。
 
ボーカルレッスンの内容としては、前記事の「ボイストレーニング」から始めて、歌に抑揚を付けたり、感情表現の付け方を習い、“人に聴かせられる歌”にしていきます。
 
個々の一番出しやすい声から、それらを最大限に引き出させる体の使い方、マイク等の音響機材を使って上手く歌う方法などを学んでいきます。
 
 
【声楽とは…】
主に西洋クラシック(歌曲、カンツォーネ、オペラ等)を歌う為の歌い方のことです。
歌手を指す場合は「声楽家」といいます。
 
音楽大学には専門のコースがありますので、声楽を教える音楽スクールには音大受験に対応している場合もあります。
 
声楽家の歌う場所は、コンサートホール、オペラ劇場など、大きな会場で歌う場合が多く、マイクなどの音響機材は使用しないので、会場全体を満たすような声量、音の響き、ヴィブラートという音のうねり、などを必要とします。
 
オペラ歌手やオーケストラを従えて歌っている歌手をイメージするとわかりやすいかと思います。
 
また、声楽では「ボイトレ」とは言わずに「発声練習」と表現する事が多いでしょう。
発声自体がポップス等とは完全に違うので、頭、眉、目、鼻腔、口、下、胸、腕、腹、腰、尻、足と、まさに体全体をコントロールすることを学んでいきます。
 
 
また、日本にも古来の「声楽」と呼ばれるものがありますが、こちらは浪曲や長唄という、物語を語るようにして歌う伝統的な音楽のことです。こちらのジャンルには対応しておりませんのでご了承ください。
 
 
次の記事では、≪ 歌う上で大切なこと ≫をぜひ知って欲しいと思います。


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